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Drupalのススメ

現状、オープンソースのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)は素晴しいものが出揃い、よりどりみどりの状態です。トレンドに追随する開発スピード、ノウハウの共有、豊富なサードパーティー製モジュール。「数多の眼と手」に鍛え上げられ、オープンソースCMSは成熟した果実を数多く実らせおり、もはや、積極的に商用CMSを選択する理由はほとんどないと言ってもよいように思います。

そんなオープンソースCMS製品群の中でも私が特におススメしたいのが、「Drupal」です。

おススメの理由をひとことで言うなら、

「メチャ実戦的」

であるということ。どのくらい実戦的なのか、私の経験をベースにご説明しましょう。

私がDrupalで作ったサイトたち

私はこの3年間で、30弱ほどのサイトをDrupalで立ち上げました。具体的なサービス名や会社名は大人の事情により省略しますが、どんなサイトかは以下の通り。

  • ITメディアサイト
  • 各種コミュニティサイト
  • 各種キャンペーンサイト
  • IT製品検索サイト
  • 政府刊行物のデータベースサイト
  • ECサイト
  • イントラサイト
  • イベントサイト
  • 私のブログ

ほとんどが私の勤務するメディア企業のサイトですが、受託で某政府関連機関や誰もが知ってる某世界征服系検索会社のサイトも開発・制作しました。規模としてはそれほど大きなサイトはなく、一番大きなサイトでも1日数万ビジターほど。

これだけ多種に渡るサイトを、すべて1人ないし2人で構築しました(グラフィックデザインも含めて!)。スタッフは多くの場合、私(ディレクター。企画、設計、デザインなどを担当)、プログラマー(システム構築、モジュール開発など)だけ。開発期間は一番短いもので2日、長いもので3週間くらい。

上では簡単に「イベントサイト」などと書いてるが、必要な機能は結構多い。単純なページの作成はもちろん、問い合わせフォーム、出展社が出展内容を入力する機能、来場者受付&受講受付フォームなどなど。イントラサイトであれば基本的な文書管理はもちろん、会議室・備品予約、メールでの記事投稿、スケジュール管理、アンケートなどなど。

Drupalなら、このように多様なサイトを短期間、少人数で構築することができます(やる気さえあれば)。これを実戦的といわずして何が実戦的でしょうか。

Drupalの特徴

上記で私の実績をベースに多様なサイトを短期間、少人数で構築することができると述べましたが、Drupalの優れた点をより具体的に説明しましょう。

モジュラーブルである

Drupalのコア部分は非常に小さく、具体的な機能はすべてアドオンモジュールによって提供されます。多くのCMSはこのあたりの設計が粗雑で、少し凝ったことをする為にコア部分に手を入れなければならないハメになりますが(XoopsとかJoomraとか酷かった・・・)、Drupalではそのようなことはありません。開発チームが、「CMF (Content Management Framework)」と説明している通り、フレームワーク的な設計です。これは拡張性が高い、柔軟であるというメリットがある一方、他のCMSと比較して技術的な導入障壁が高いというデメリットもあるでしょう。

開発が活発である

コア開発チームはDries Buytaert氏を中心に磐石の体制を敷いており、計画的に開発が進められている。

CMSはWebサービスのトレンドを常にキャッチアップしていかねばなりませんが、本家サイトには数百にも及ぶアドオンモジュールが登録され、日々増え改良され続けています。もちろん出来の良いもの悪いもの玉石混交ですが・・・

ドキュメントが豊富である

開発チームのみならずドキュメント作成チームの活動も活発であり、ユーザー数が多いこともあってフォーラムにはノウハウが詰っています。当然のごとくDrupalで構築された本家サイトにそれらは整然と集約されており、これもまたDrupal自体の優秀さを表す事例と言ってよいでしょう。

メジャーな事例が豊富である

具体的には、「Drupal case studies」などを参照されたい。オバマ大統領の事例は有名ですね。

Drupalの導入障壁

たいていのことはサクっとできてしまうDrupalであるが、導入障壁はまあ色々あります。が、そのほとんどは「海外で開発されているオープンソース製品」であるが故のもので、とりたててDrupal固有というものはありません。

英語

先に述べたように英語のドキュメントは驚くほど豊富です。書籍やDVDもたくさん出版されています。かたや、日本語ではなかなかまとまったドキュメントはなく、書籍もインプレスジャパンから出ている1冊のみ。

技術

「CMF」であるので、インストール、ポン!で終わりというわけにはいきません。簡単なコーポレートサイトや個人ブログであれば特別なスキルは必要ないですが、まともに運用しようと思えばPHPでの開発経験は必須です。

まとめ

そんなわけで、MTやWordPressで無理矢理案件をこなそうとしている方や、Xoopsでドツボにはまりまくったり、Ploneでにっもさっちも行かなくなっている方には激しくお勧めします。もちろん、JoomraやTypoやGeeklogでいまいち煮え切らない思いをしている方にも。

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